現代音楽も超絶技巧モダン音楽もやって賞狙っていく感じのクラシックは、もう、やめようかな。という気持ち。— オーノサエ (@sae_ono) 2019年5月13日
コンクールで賞を取って名前が知られている人たち、実際の演奏聴くと本当にすごいんだけど、それだけじゃなくて、戦い続けることと芸術性の、両方を高められることも、本当にすごい(語彙)
そういうクラシックをやめよう、と思ったら、これはわたしを辛抱強く育ててくれた人たちや、もっと上手になって結果を残したいと思っていた自分を裏切るような、夢をあきらめたような、負けたような気がして苦しい。— オーノサエ (@sae_ono) 2019年5月13日
以降一切高みを目指さなくなってしまうのではないか、という不安もある。こわい。
現代音楽も近代音楽も大好きなんだけど、それは自然と好きになっていったというだけなんだろうなと思う。事実わたしはロマン派も古典派も全然好きじゃなかったのに、やたらめったら聴き始めてから好きになったし。好きかどうかなんて、触れているもの次第で変わるものなんだなと。だからあてにならない— オーノサエ (@sae_ono) 2019年5月13日
実際の音を聴かずに判断されるのはもううんざりだ。日本人の女の子だからうまいでしょどうせ、みたいなのも本当にうんざりだ。クラシックをやっている限り、賞がある場所に生きている限り、一生経歴が付きまとうんだろう。実際に聴いてもいないくせに他人の評価で判断するんだろ。そんなのうんざりだよ— オーノサエ (@sae_ono) 2019年5月13日
ただ、わたしを殺したのは、わたしに期待してくれた先生ではなく、「日本人はみんな上手い」と言ってきた人でもなく、聴いてもいないのに上手いと言ってきた人でも、聴いてもいないのにこれは実力じゃないと言ってきた人でもなく、わたしにプレッシャーをかけ続けてきたわたし自身なんだよな。それだけ— オーノサエ (@sae_ono) 2019年5月13日
ジャズに転向したいってわけじゃないんですよね。でも、クラシックの世界の王道の道を歩むのでもなく、ジャズをやるでもない、どちらでもないとこにわたしのいいところがあるんじゃないか、と、今更思いました。経歴がなくてもわたしに価値を見出してくれている人は、いたんですよね、過去に、ですけど— オーノサエ (@sae_ono) 2019年5月13日
パリに来てから価値観変わったなと思いました。もともと経歴を気にしている自分もいたけれど、それを気にしないように頑張った自分、気にしないけれど経歴を持たなければいけないと焦る自分、全部パリに来てから強くなっていったものです。わたしは本当はやりたいことがあって、やりたいことをやるためにそういうものを経ていかなければいけないという気持ちが強くて、でも実際はそんなことはなく、やりたいことなんて過去も関係なく勝手にやればいいだけで。日本に戻ったほうがいいなと思ってきました。物理的に帰る場所があるというのは素晴らしいことだと思いました。おやすみなさい。ずいぶん遠いところに来てしまった— オーノサエ (@sae_ono) 2019年5月13日