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アドリブについての、ちょっとした気付きの覚書

成長というものはある道を進んだり戻ったりの繰り返しなのでしょう。なんだか、同じ道を何度も行ったり来たりを繰り返している気もしますが。 ところで、先日ちょっと気づきがあったので、それを書いておきたいと思います。 感覚の変化が書かれている以外の価値がないです。たいそうな内容ではなく、わざわざ文字にしてもわたしのできなさが晒されているだけのものです。すみません。 ジャズの授業をとっているのですが、その授業でのことです。 アドリブをやったとき、全然理解していないのにスラスラと演奏したいことが思いつくコード進行がありました。 何度繰り返しても同じものばかり吹いているわけではなく、ちゃんと、次はこうしよう、次はこうしよう、と決められました。不思議でした。 そういう感覚になることって、モーダルな曲以外ではあまりなかったのです。 吹きながら思い当るところがありました。それは日常的によく聴いているCDに入っている、とある曲と同じコード進行だったのです。 それは留学の際に餞別でいただいたCDだったので、聴いていた期間は1年ほどです。しょっちゅう聴いていたために、そのフレーズをだいたい覚えていて、 それをごまかしたフェイクみたいなことをやっていたのです。 全調で練習しようと言うのは、この感覚を12通り用意するということなのかな、とぼんやり思いました。いや、全調で練習しなければいけないことなんて、百も承知なのですが、なにか、感覚が追いついたことや、必要性がわかったことがうれしかったのです。 いい音楽を聴いて、自分の感覚をきれいなものに合わせて整えていくことは、気持ちの良いことなのかもしれません。「これを聴くべき」といわれるものにときめくことができなくても、自分を責めなくていいのかもしれません。入り口がどこであれ、すべてどこかでつながっているわけで。 周りの人よりも歩みはゆっくりですが、わずかにでも何か前に進んでいるのかもしれません。 そんなことを思いました。おやすみなさい。

11月5日「Les Desaxes SuperSaxShow」に行きました。

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憧れの、念願の、デサクセLes Desaxesを聴きました。眠ろうと思っているのに興奮冷めやらず、ブログを書いています。とても楽しかったです、本当に楽しかった…!!とても楽しかったです……… 気持ちを元気に切り替えたいときや、足取りの重い日は、しょっちゅうデサクセの動画にお世話になっていました。 気持ちが楽しいほうに引っ張られていくのです。 会場は、ALHAMBRA Parisという小さな劇場。公演は1か月の間に19日も行われていたのですが、また見たい!!と思ってしまうことはわかっていたので、最終日に行きました。 わたしが買ったチケットは二等席だったのですが、会場の方が開演直前に、前のほうの席に移動させてくれました。だから前のほうで観れました。うれしいです。 デサクセのライブのみどころ。 CDでも、動画でも、本当にかっこいいんです、でも、ライブならではのところを挙げるなら…。 曲と曲の切り替え、移り変わりがすごくなめらかで、もう、さすがです。 冒頭から、四人ともオーディションに落とされ、テキーラを飲んで、どんどん酔っぱらって、いろいろな曲を演奏して、場面が切り替わっていって、でも全て夢だった…という、いわゆる夢オチで終わり、またオーディションの場面に戻ってくる。なんなんだ、一体。 そのはちゃめちゃな展開が、とてもなめらかです。 この酔っぱらってから夢オチまでの、最初のパートだけでも、何度もソプラノとアルトの持ち替えがあったのです。持ち替えがスムーズすぎます。 あれ?さっきまでソプラノ吹いてたのにアルト?あれアルト吹いてたのにソプラノ…?いつの間に…? これは四人の演技力だけではなく、演出や照明、それから後ろで流すオケの使い方の効果も大きいのだと思います。それにしても、どこもかしこも、抜かりないのです。笑いに集中できる意識の導き方ですよ、これは…。 表情と会話 今回の公演は「全ての言語に」とのことで、セリフがほとんどありませんでした。 冒頭に、オーディションの審査員役の人の声が流れていますが(英語)、デサクセの四人が具体的に話す言葉は、Yes!Next!Hello!など、かんたんなものばかりです。 でも、ストーリーがあり、そのセリフとして、サックスを吹いています。サックスで表現しています。 もちろん演技もありま...

ルーパーを使って演奏しているサックス奏者

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わたしがルーパーに興味を持ったのは、大学の先輩にルーパーを使っていた方がいたからです(先輩お元気ですか)。 先輩はサックスだけでなくビートボックスも堪能だったので、そりゃ、ルーパーに行きつくよなあ、と、思いました。でも、先輩がルーパーを操っている楽しそうな姿に感銘を受け、わたしも後を追いたくてルーパーを買ったりました。 ルーパーはその名の通り、ループさせる機械で、演奏したフレーズをループさせてつかいます。BOSSから出ているループステーションLoopstationが有名です。 わたしが持っているのもループステーション。 ルーパーを使う人でも、サックスを吹く人はいないことはないのです。 サックスを吹くことを主軸においていて、かつ ソロ でルーパーを使いこなしている人って、あまり見つけられないのです。 今のところ、当てはまる人を二人しか知らないので、その二人のことについて書きます。また新しい人に出会ったら、追記していきたいと思います。 ギヨームペレGuillaume Perret 学校の友達が「ギヨームペレって知ってる?」と言ってきて、教えてくれた奏者。フランス人。 ルーパーのほかにも、エフェクターをたくさん操って、エフェクトをかけながらループしています。エフェクター使いこなせると、なんだかとても夢が広がります。 ライブ。手元でときたまシーケンサーらしきも何かを操作していますが、それ以外はサックスをたたいたり、エフェクトをかけて撮り重ねたものだけで演奏しています。 楽器をたたいている音にエフェクトをかけて変化をつけるなんて、思いつかなかったです。もう発想がすごいです。 これを完成させるのにすごい試行錯誤があったんだろうなあ…。 静かな曲も。 セリーヌ ボナシナ Céline Bonacina 同じく、フランスのサックス奏者です。主にバリトンを吹いているかた。 かつてわたしがバリトンサックスを吹き始めたころ、彼女の動画に釘づけになっていたのです。ちょうどそのころから日本にもCDが輸入され始めたのです。 彼女は先に挙げたギヨームペレ氏のような、機械的なエフェクトを駆使する奏者ではなく、自分で音色や奏法を変える奏者です(音色の使い分け方は、クラシック奏者のそれですよね。) どんな音色で吹いていても、本当にかっ...

デクリュックのソナタの解析

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UES2017 でのシリルレーンCyrille Lehnさんの講座を、部分的に掻い摘んでまとめたものです。問題がありましたら消します。 とても興味深い講座だったのですが、わたしの理解力が乏しいため、この記事の内容の正確さを保証できません。ごめんなさい。間違いを見つけたらまた直します。 デクリュックDecruckのソナタは、印象派的な音の使い方が特徴。 調性に頼ることをやめた、ドビュッシーがこころみている音楽に近い。 アジアの音楽やジャズのように、あたらしいスケールを使うことを試みている。 一楽章 ミ・ファ♯・ソ♯・シ・ド♯のメジャーペンタトニックスケール ド♯・ミ・ファ♯・ソ♯・シのマイナーペンタトニックスケール どちらも使っている音は同じ。メジャーペンタトニックはメジャーコード、マイナーペンタトニックはマイナーコードに対応させることができる。 ③からの独奏パートに、メジャーペンタトニックが用いられている。 ⑤からは、ドミナントの和音が連続的に鳴らされている。これは、ラヴェルやドビュッシーも使っている方法のひとつ。 二楽章 二楽章は、こどものための歌。でも、楽しい歌ではなく、部屋の中で静かに歌う曲。 ドレミファソラシドの長音階をミから始めた音階、ミファソラシドレミにすると、フリジアン旋法になる。   二楽章の冒頭の旋律は、フリジアンで書かれている。 ⑬から始まるフレーズも、伴奏・旋律ともにペンタトニックスケールが用いられている。 ラヴェルのピアノ協奏曲の一楽章にも、これと似た形でペンタトニックが用いられている。 この動画で、2:18の位置から。 三楽章 三楽章のfeliuseのように、糸巻のモチーフとして三連符を用いることは、他の曲でも見られるにもある。たとえば、フォーレの「ペレアスとメリザンド」の糸をつむぐ女(feliuse)。糸車を回す動きを、三連符で表現している。 四楽章 ドビュッシーの海のように、クレッシェンド、デクレッシェンドに加えて、 音程の移り変わりからも、何かが近づいてくるような雰囲気がもたらされている。 ネガティブな印象から、気持ちや情景の移ろいを感じる。 引用した楽譜の出典元 Fernande De...

9月23日「Concert Piano & Saxo Delphine Armand Christian Wirth」

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9月23日は、リラダンL'isle-Adameの教会で行われた、クリスチャンヴィルトゥChristian Wirthさんの演奏会へ。 パリの北駅からH線で1時間ほどの場所です。小さなきれいな街でした。ここのところ写真を撮ろうと思っているのに、着いたころには真っ暗で撮れなかった。 全曲編曲もののプログラムでした。とてもよかった… 編曲ものにありがちな、音域的に無理をしていると思わせられることが、全くない。 フラジオを力強く鳴らすことも、繊細に扱うこともできて、どちらも使い分けられるというのが本当にすごい。 ギャップの講習会での個人レッスンで、リズムの取り方について特にアドバイスを受けたので、そういうことも、意識しながら聴いて(ジロジロ見て?)しまった。体からリズムが生まれているんですよね。 ピアノは、デルフィンアルマンDelphine Armandさん。私の通う音楽院で伴奏ピアニストをされていて、今回は彼女から聴きにおいでと声を掛けていただいたのでした。殆どサックスが原曲の伴奏しか聴いたことがなくて、それがかっこよくて、憧れなのです。でも、今回そうじゃない曲を聴いて、とてもきれいだった…。 現代がかっこよく弾ける人は古典も強い…と最近思っていたけれど、それが自分のなかでどんどん決定的なものになっていきます。わたしもがんばります。   会場で友達とばったり会いました。基本ひとりぼっちで演奏会に出向くので、こうやってばったり会うのが楽しい。演奏会の内容を話しているときも、無難な感想しか言えなかったのですが、やっぱり文章にしようとしても同じでした。きちんと言語化していきたい。

たくさんの演奏に触れることが大事という気付き(わたしの管打2017)

最近Twitterの鍵を外して公開にしました。あまり誰の参考になるものでもありませんが、自分の忘備録やなんやらを兼ねて、自分のツイートをまとめたり加筆したりして、思ったことを書きます。 まずはじめに、今回参加するにあたって指導してくださった先生方、 ピアニストさん、助けてくださったり、応援をしてくださったみなさま、本当にありがとうございました。 結果から言いますと、わたしは一次予選も通っていません。 ひたすら、勝ち残った方たちの演奏を聴いて楽しんでいたコンクールといっても過言ではありません…悔しいという感情は殆どなく、、楽しかったー! という後味が強いです。 今までは結果が出なくて泣くほど悔しかったコンクールが多かったのに、なんだか変な感じです。 東京まで来たところで受験票を実家に忘れたことに気が付いたわたしをどなたか応援してください。このコンクールを受けられるかどうかが最大の勝負です。わたしは3年前もトンチンカンなミスで受けられなかったのでただのバカではありません。 — saéono (@biiibibi3jpn) 2017年8月13日 運営の方に問い合わせたところ、なんとか対応していただけるとのことでした。ありがとうございました。あとはちゃんと音楽します — saéono (@biiibibi3jpn) 2017年8月13日 情けないです。こんなところでも自分の忘れっぽさを発揮してしまいました。 ちなみに、実家においてきた受験票を、家族にスキャンして送ってもらい、それをコンビニでコピーしたものに写真を貼ったものをつくりました。運営の皆様、ご迷惑をおかけしてすみませんでした。 自分の出番は後悔が七割なのだけど、他の十数名の方を聴ける限り聴いてきたので、気持ちをリセットしているです。ほんとうにいろんな解釈の人がいて、半年間ほぼ孤独にさらっていたわたしにとってそれが目から鱗でした。 — saéono (@biiibibi3jpn) 2017年8月14日 それから、コンクール久しぶりだし、全国区のコンクールだし、すげえばけもんみたいな人ばっかりいるものかと思って怯えていたのだけど、自分と(たぶん)同じくらいのレベルの人もちょくちょくいらっしゃるのですな。たぶんなのは全然自分を客観的に見られないからで実際わたしが...

サウンドペインティングってなに?

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フランスのGapという町で行われた講習会で、サウンドペインティングのアトリエ(ワークショップ)に参加しました。 講師は、即興演奏家のヴァンソンレカンVincent Lê Quangさん。自分含めサクソフォニスト10人のグループで取り組みました。8日間のアトリエで、実際に音だしをしながらサインを覚え、3度の演奏会でサウンドペインティングによる即興演奏を披露しました。 上の写真も下の写真も、実際に私たちが演奏した時の写真です。とてもたのしかった! この記事では、サウンドペインティングがどんなものなのか、私が書ける限りの範囲で書いていこうと思います。 サウンドペインティングとは 指揮者(サウンドペインター)が、サインを用いて即興で作曲をする演奏形態。共通のサインによって、集団で演奏をする即興演奏です。 音楽家のみならずダンサーや俳優など、リアルタイムでのパフォーマンスに使うことのできる方法で、それぞれ専門的なサインがあります。今回私たちが覚えたのは、演奏をする人のためのサインです。 どんなサインがあるの? サウンドペインティングの基本となるサインの実演をした動画がありました。こんなサインをつかいます。(本当は自分で絵を描こうと思ったのですがわかりにくすぎてやめました…) サインにはそれぞれ「誰が」「何を」「どのように」「いつ」行うのかを示すものがあります。 たとえば、全員で低音のロングトーンをメゾフォルテで演奏するときは? 「誰が」…全員なら、両手を頭の上で囲んで大きな丸を作る。 「何を」…真ん中の音域なら胸の前で、両手を使って線を引く。 「どのように」…腕で音量のフェーダーを示して、音量を指定する。メゾフォルテなら真ん中。 「いつ」…いまやるなら、立っている場所から一歩踏み出して、両手で「プレイ」のサインを出す。 という動作を示します。 「何を」やるのかというサインには、ロングトーンの他にも  ・ポインティリズム(ランダムにポイントになる音を散りばめていく) ・ミニマリズム(フレーズを繰り返す) ・ヒット(短い音を出す・その後はロングトーンやミニマリズムなど続けていたものに復帰する) ・ヒットオフ(ヒットをして、続けていた...

リードの扱い方について

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どんなセッティングで演奏しても自分の演奏が出来る状態がいいんじゃないか?という自論の奏者さんがいらしゃったので、私もそういう考え方に影響を受けて、リードは特別なことをしなくてもそこそこ吹けるようにしよう、と心がけていたのです。 ところが、最近はあまり長持ちしない状態が続き、何とかしたいと思っていました。 アマチュアの方で、自己流のリードの管理を教えてくださる方もいらっしゃいます。とはいえ、根拠もよくわからないものもあり、その方法で上手くいくのは人それぞれではないかと思っていました。 私自身も、リードを冷凍したり温めたり、そういう変なことも試したことはありますが、そういうことがいつでもできて、たとえ上手くいってもどこでも出来るわけじゃないですからね。 迷ってくるとそういう意味不明な方向に走りがちなので、普通に無難に扱う方法を知りたいと思いました。今日は、無難な情報のありかをここに書いておきます。 プロの奏者のみなさんは、リードをどう管理しているのか リードについて書いてあった本を読みました。こちら。 ■ サックス・リード大全/サックス&ブラス・マガジン この本の前半はサックス奏者の方の対談や、メーカーごとの紹介など。オーソドックスなメーカーにとどまらず、プラスチック製のリード各メーカーまで。 後半には、プロの方のリードの管理について書かれています。日本のプロのサックス奏者100名のリードの扱い方が詳しく書かれており、うち78名がジャズ・ポップス系で、残り22名がクラシック奏者です。 おもしろいのは、ジャズ系の奏者の方はなんだか凝っている方が多く、クラシック系の方は「特別なことはあまりやっていない」というような方がちらほらいらっしゃること…。 「リードの裏側を磨いてつるつるにする」というのは根拠がよくわからないけれど、実際にやっている方がたくさんいるならちゃんとやってみるのもありかな、と思いました。(自分はあまりやってなかった。) 自分がやっていたことでよくなかったこと ダダリオのホームページに、リードのことが書いてあるページがあります。 こんなページがあるとはこれまで知らなかったのですが、SNSでシェアしていた方がいらっしゃり、私の元にも流れてきました。あり...

ラジオ番組Clasic Clubより、Gaubertほかサクソフォン作品の特集。

フランスのラジオ局France Musiqueの、6月6日に放送された番組Clasic Clubの特集Le beau saxのアーカイブのご紹介します。私の師匠でもあるニコラプロストNicolas Prost氏が出演しています。 (私も聴こうと待機していたのに、接続が悪かったがために聞けなかったのですが、探してみつかったので喜んでいます) フィリップゴベールPhilippe Gaubertの詩的哀歌Poéme Elegiaqueが、途中まで聞くことが出来ます。ここで流しているものは、今年の5月に録音したばかり、CD発売前の録音です。あまり知られていない曲ですが、ドビュッシーの狂詩曲などと同じエリザホールElise Hall夫人のために書かれた作品です。ゆったりとしていて、純粋に旋律の掛け合いが美しい曲です。 iTunesのポッドキャストでも聞くことが出来ます。 https://itunes.apple.com/jp/podcast/classic-club/id1037705297?mt=2&i=100038623

指の雑音を取り除くこと

私はサックスを吹いています。これは今まで色々な先生にのアドバイスを受けたり、自分と同じレベルの学生の演奏を聴いたりして、考えてきたことです。ここに書いたことの大半は、私の疑問に答えてくださった先生方の受け売りです。ありがとうございます。 最近、すこし自分の中で噛み砕くことが出来たので、ここにまとめて書いておきたいと思います。 指と音色の関係について サックスで指がうるさい人は音色もきれいではないと思います。 理由はふたつ。 1.体の使い方が良くないことのひとつの結果として、指がうるさくなっている 2.管体の中で雑音が混じる ひとつめ。体の使い方が良くないことについて。 必死になって速いパッセージを演奏しているとき、陥りがち。 指を速く正確に動かすことに意識を集中させるあまり、姿勢が崩れたり、呼吸が浅くなったりします。 腕、肩、首など体中がガチガチに固まっている状態では、結果として指がうるさくなります。 呼吸も浅く、あちこちに無駄な力が入った状態で、きれいな音色を出すことができるでしょうか? ふたつめ。管体の中で雑音が混じることについて。 楽器を吹いて音が出てくる場所はベルだけではありません。音孔からも音と空気が出てきます。 サックスは他の木管楽器と比べて、音孔とタンポの大きさが大きめです。タンポが大きい分、音孔を塞く抵抗も大きいです。 キーの騒音が大きいときは、必要以上の力と勢いでもって打撃音が発せられている状態です。 吹奏音が出ている場所を、勢いよく塞いで打撃音が発せられると、双方の振動がけんかしている状態になるのではないでしょうか。 つまるところ楽器の内部に雑音が紛れ込んでいるわけです。 スタジオで録音するときは、極力、部屋の内側の雑音を減らします。楽器の内側でもそれを気をつけようということです。 改善策 まず、体の使い方をよくしていきましょう。 体の使い方については私も専門外なので、どうにかしようと思われた方は何かしら本を読んでいただくとよいと思います。 歌の先生のレッスンを受けることも、とても勉強になります。私はアレクサンダーテクニークのレッスンを受けたりして、自分の体についてちょっと理解を深めたつもりです。 体から無駄な力が...

Ravel 弦楽四重奏の録音(Quatour Habaenra)

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私も大学時代にラヴェルの弦楽四重奏を編曲しようとしたことがあります。 その時は全楽章を編曲することは出来ず、やっとの思いで1楽章だけ完成させました。それでは尻切れトンボだろうと、見かねた先輩が4楽章を編曲してくださり、大学内での演奏会で1楽章と4楽章のみ演奏しました。 サックスでの録音は、オーレリアとトルヴェールの録音を聴いたことがありました。(トルヴェールは1楽章だけだったけれど) 私が「ラヴェルをどうしてもやりたいけれど、二楽章はどう頑張ってもサックスでは表現できない」と話したら、師匠が「ハバネラがピチカートをスラップでやっていたよ」と教えてくださったのです。それで参考にしたくて録音を探していたのですが、私の探す力がとても弱すぎて、見つけられませんでした。 それから月日は流れ、 先日のスタージュ です。ハバネラのソプラノ奏者クリスチャンヴィルトゥChristian Wirthさんが持ってきていたCDがまさにそのCDでした。買いました。とても嬉しかったです。 スタージュが終わり下宿に帰ってきて、やっと聴くことができました。 気になっていた2楽章だけでなく、全楽章においてピチカートをスラップで演奏していて、これがとてもきれい!それから、トレモロの表現をしているダブルタンギングも、同じくトレモロをフラッターで表現している部分も、どちらも曲に馴染んでいる。こうやって、特殊奏法を、奇抜な効果としてではなく、自然に取り入れるのってほんとうに素敵じゃないですか…。 私(たち)は、あまり必死に吹くことにならないように、音域や音型も若干変えたりしていたのです。でも、そういう書き換えがすくない。そのうえでこの余裕を持って演奏されているので、ほんとうにすごいです。楽器についてもうよく知っている人が編曲と演奏をやるなら、楽器の気持ちいい鳴らし方も知っているし、難しいままでも実力で乗り切ってしまう。言うことないじゃないかと。 今まで編曲ものがうまく演奏できないときに「これは編曲が悪いんじゃないの?」と思っていたけれど、決してそれだけではないですね。編曲ものの演奏がつまらなくなるのは、演奏者の技量が足りない部分もとても大きいのだと。原曲の楽器がどういう演奏をしているか知って、加えて自分の楽器がどういう音を鳴らすのか把握し...

スタージュに参加しました。/ 28éme Université Européenne de Saxophone à Gap

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去る7月17日~28日、フランスのギャップGapで開催された、28éme Université Européenne de Saxophoneというスタージュ(講習会)に参加しました。 ヨーロッパ以外からの参加者も多く、合計17か国54人ものサックスを学ぶ学生が集まりました。 連日、名だたる先生方の個人レッスンを受けたり、アンサンブルをしたり、先生方の演奏会を聴きに行ったり、学生で演奏をしたり、とても贅沢な時間でした。 写真はギャップの駅近くの踏切からの眺め。 ギャップはパリから電車で7時間ほどの場所にある、山に囲まれた小さな町です。  実は初日の早朝、下宿で突然熱をだしました。が、薬を飲んで二度寝してなんとか熱を下げ、参加できました。よかったです。   期間中に自分が得たことを、このブログにも書ける限り書きたいと思います。 UES2017の記事 ■ サウンドペインティングってなに? ■ デクルックのソナタの解析

Mysterious Morning IIIの特殊奏法のメモ

今年、試験で取り組んだ、棚田文紀さんのミステリアスモーニングⅢにある、私が特殊奏法のメモです。 わたしが手こずったところしかありません。殆ど手こずりました。 初めて取り組んで初歩的な部分に行き詰っていた個所を晒すだけになるので、比較的有名な曲だしこういう曲に限らずだけどこういうことを書くのはまあ、私にとってはとても恥ずかしいのですが… あまり書くネタもないし、自分の中にしまっておいてもどうかと思うので書きます。 もしまた忘れても思い出せるように、ついでにこれから練習する方で同じように行き詰っている方がいたときに、なにか参考になれば。ならないか…… むしろ、このメモには先生とわたしのふたりの視点しか取り入れられていないので、それよりこうしたほうがいいよ!というものをご存じの方がいらっしゃいましたら是非教えてほしいです。 フラッタ― [先生からの提案] ・フラッタ―の音がよく聞こえるように、極端に喉を鳴らす ・高音のフラッタ―より、低音のほうが聞こえにくいので、低音でも喉をしっかり鳴らす [わたしの考え] ・喉をひらかずに、しめる ・息のスピードに頼らずに喉を鳴らす(ようなイメージ) 歌いながらのフラッター [先生から] ・音程が下がるときに音量も下がってしまうので、意識して音量を保つ 重音 [先生から] ・ひとつひとつの音をききわけれるかどうかたしかめる ・出しやすい音量で全ての音を鳴らすことが出来たら、実際の音量に近付ける [わたし] ・息は本当に本当に弱い息を入れる ・出しにくい方を大き目に出す(ようなイメージ) 歌いながらの最低音 [先生から] ・歌っているときは喉はしまっている、楽器を吹くときは喉が開いているのがふつう。声がよく聞こえるほうがいいので、あくまで喉はしめたまま大きな声で歌い、ほんの少しだけ楽器の音色をまぜるくらいの気持ち。 ・アンブシュアの位置を見直す(咥える位置が深いほうが大きな音が出やすい) [わたし] ・大きな声を出せない→声を出す出し方を見直す。立ち方や、首の角度など ・そもそも最低音を出すのが難しい→思い切ってリードを薄いものに変える  なにかいい発想や方法をご存じの方が...

一番最初のサクソフォンはバスサクソフォン

サクソフォンは1841年8月1日よりブリュッセルで開かれたベルギーの博覧会に於て、初めて人々の前に紹介された。残されたカタログによると、アドルフ・サックスは父のシャルルージョゼフ・サックスと共に彼の作品として8本の楽器と2つのアクセサリー(唄口等)が出品され、その中にバス・サクソフォンが一本含まれている。おそらくこれがサクソフォンが一般に公開された最初であろうと思われる。(p.33) 松沢増保さん「サクソフォンの歴史」(1986年,財団法人近衛音楽研究所)という本より。 サックスと言えば基本はアルト、という認識が今広まっていますが、意外にも起源はバスサックス。ここに書かれていることは、バスクラリネットの欠点を改良しようと試みるなかで、サクソフォンの発明に思い至ったというもの。その当時の低音楽器は硬すぎるか柔らかすぎる音色しかないこと、また弦楽器を屋外での演奏に用いるには音量が小さいということ、それを踏まえて屋外での演奏に耐えうる音量と音色を持った楽器を作るという意図があったようです。 サックスについてのこと、知りたいことを調べてここにも載せていきたいと思います。(できるるかなあ)