働く女の子

メイド喫茶に行った。初めて行った。
お店の外見は甘味処という感じで、特別メイド喫茶に入ろうと思って行ったわけではない。ただ入ってみたらメイド喫茶だった。わたしを担当にしてくれたメイドさんが可愛くてついつい長居してしまった。帰り際にメイク落としの話をして、彼女は忙しそうに別れの挨拶をした。

その後、少々やっかいな恋人と会った。彼はいろんなことができなくて、人に迷惑をかけるし、面倒な人だ。この数時間でも会う人会う人を怒らせてきた。でもちょうど切らしていた電池を買ってきてくれたからありがたかった。単4が欲しかったのに単3だったけど、単3もよく使うのでお礼した。

そのあとふたりで性風俗に行った。彼は性風俗の常連で、担当してくれた女の子もまた彼のことはよく知っているようだった。わたしが一緒に来たのは初めてだったけど、お構いなしに服を脱いで別の部屋に移っていった。

体感として十数分経った頃、彼が部屋から出てきて、「お前の番だぞ」と言ってきた。わたしの番とかあるのかよ、と驚きながら。上着だけ脱いで部屋に入った。
男性向けのお店でも女性を相手にするのって珍しくないですか?女の子と何かするのが嫌なのではなく、唐突だったのであたふたしてしまった。

どこまで自分で脱いだらいいのかわからなかった。下着姿にはなれなかったけど極力薄着になって、ぐちゃぐちゃになったベッドに近付いた。シャワーは?とか思ったけれど女の子から「緊張しなくていいですよ、リラックスしてくださいね〜」と言われ、肩に手を添えられ、ゆっくり、ゆっくり体を横に倒される、

という夢を見た(ここまで全部夢。メイド喫茶にも行っていないし恋人もいないし風俗にも行っていない)

思うのですが、メイド喫茶なり風俗なり、人を相手に働く女の子ってかっこいいですよね。わたしが特別人を相手にすることが苦手だから、すごいなあと思うだけかもしれないですけど。

人の心をほぐして、やわらげて、笑わせたり楽しませたりして。わたしが夢で会った女の子たち、メイドさんも風俗の女の子も、ふたりともかっこよかったです。見た目はかわいかったけど。

大学3年生くらいまではやっぱりメイド喫茶にも風俗業にも抵抗があって、そういう職に就く人をどこか蔑んでいたところがあるのですよね。それがだんだん変わってきました。今では彼女たちを笑っていた自分が恥ずかしいです。認識って変わるんだなあ。