一番最初のサクソフォンはバスサクソフォン


サクソフォンは1841年8月1日よりブリュッセルで開かれたベルギーの博覧会に於て、初めて人々の前に紹介された。残されたカタログによると、アドルフ・サックスは父のシャルルージョゼフ・サックスと共に彼の作品として8本の楽器と2つのアクセサリー(唄口等)が出品され、その中にバス・サクソフォンが一本含まれている。おそらくこれがサクソフォンが一般に公開された最初であろうと思われる。(p.33)


松沢増保さん「サクソフォンの歴史」(1986年,財団法人近衛音楽研究所)という本より。
サックスと言えば基本はアルト、という認識が今広まっていますが、意外にも起源はバスサックス。ここに書かれていることは、バスクラリネットの欠点を改良しようと試みるなかで、サクソフォンの発明に思い至ったというもの。その当時の低音楽器は硬すぎるか柔らかすぎる音色しかないこと、また弦楽器を屋外での演奏に用いるには音量が小さいということ、それを踏まえて屋外での演奏に耐えうる音量と音色を持った楽器を作るという意図があったようです。

サックスについてのこと、知りたいことを調べてここにも載せていきたいと思います。(できるるかなあ)