リードの扱い方について


どんなセッティングで演奏しても自分の演奏が出来る状態がいいんじゃないか?という自論の奏者さんがいらしゃったので、私もそういう考え方に影響を受けて、リードは特別なことをしなくてもそこそこ吹けるようにしよう、と心がけていたのです。
ところが、最近はあまり長持ちしない状態が続き、何とかしたいと思っていました。

アマチュアの方で、自己流のリードの管理を教えてくださる方もいらっしゃいます。とはいえ、根拠もよくわからないものもあり、その方法で上手くいくのは人それぞれではないかと思っていました。
私自身も、リードを冷凍したり温めたり、そういう変なことも試したことはありますが、そういうことがいつでもできて、たとえ上手くいってもどこでも出来るわけじゃないですからね。
迷ってくるとそういう意味不明な方向に走りがちなので、普通に無難に扱う方法を知りたいと思いました。今日は、無難な情報のありかをここに書いておきます。


プロの奏者のみなさんは、リードをどう管理しているのか


リードについて書いてあった本を読みました。こちら。
■ サックス・リード大全/サックス&ブラス・マガジン


この本の前半はサックス奏者の方の対談や、メーカーごとの紹介など。オーソドックスなメーカーにとどまらず、プラスチック製のリード各メーカーまで。

後半には、プロの方のリードの管理について書かれています。日本のプロのサックス奏者100名のリードの扱い方が詳しく書かれており、うち78名がジャズ・ポップス系で、残り22名がクラシック奏者です。
おもしろいのは、ジャズ系の奏者の方はなんだか凝っている方が多く、クラシック系の方は「特別なことはあまりやっていない」というような方がちらほらいらっしゃること…。

「リードの裏側を磨いてつるつるにする」というのは根拠がよくわからないけれど、実際にやっている方がたくさんいるならちゃんとやってみるのもありかな、と思いました。(自分はあまりやってなかった。)


自分がやっていたことでよくなかったこと


ダダリオのホームページに、リードのことが書いてあるページがあります。
こんなページがあるとはこれまで知らなかったのですが、SNSでシェアしていた方がいらっしゃり、私の元にも流れてきました。ありがとうございます…!


昔はしっかり水に浸すのが面倒だったのですが、その頃はたしかにリードが長持ちしていました。
近頃は、なんとかしっかり水に浸すようにしていました。それからというもの全然ダメだったのです。
感覚ですが、何時間もしっかり水に浸したときは吹き始め直ぐだけは感じが良くて、水が抜けてきたときにイマイチになります。寿命もすごく短い。すごく短い…

1時間も2時間も水につけておくと、リードの孔が増えて、振動特性が変わり、演奏寿命が短くなります。

と、そのことについてはっきり、よくないということが明記されていました。ありがとうございました。そうですよね。