11月29日は、パリ管弦楽団を聴きに。


パリ管弦楽団を聴きに行きました。

曲目は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲、ショスタコーヴィチの協奏曲第7番《レニングラード》でした。
パリ管のTwitterで諏訪内晶子さんのリハーサルの動画を見かけて、「これは行かなければ!」と思ったのに、ちょっとぎりぎり間に合わなかったです。ざんねん。


でも、そうして間に合わなかった人たちが、椅子をホワイエのスクリーン前に並べて鑑賞する風景は、なかなかなごやかでした。
バーカウンターで飲み物を買ったり水をもらったり、足組んでパンフレットを読んだり、みなさんまったりと、中に入れるのを待っていました。
この場に居合わせた人たち、スタッフさんも、お客さんも、いい意味でゆるかった。なんだか安心します。



ショスタコーヴィチの7番は、初めて聴きました。
これほど長いともう、モチーフがなんだとか、一度聞いただけではよくわからないかも(体調のせいで集中力もイマイチだったことも、余計に)。
でも、それぞれの場面場面で、はっとする音、音の掛け合いがあって。
その場その場を切り取っても楽しめて、それがすごいなあと。

ピッコロのソロがすごくすてきでした。
あれはなんという笛なんだろう!と思って編成を調べても特殊な笛は使っておらず、ピッコロってあんな素朴な音が出るのかというのが、衝撃でした。
あれ、本当にピッコロなのかな…。

それから、小太鼓が本当にかっこよかったです。すごいピアニッシモで、緊張感で。音量が大きくなっても、ブレないのがすごくかっこよくて。

音量の小ささ、って、クラシックの面白いところだと思うのです。それに比べて打楽器は派手と言われるし、わたし自身も華やか要員的なイメージしか持っていませんでした。


華やかな面も持ちつつ、小ささに寄り添える奏者さん、打楽器を効果的に小さな音量で使う持つ曲に、今まで気付けなかったことをちょっと反省しています。
(思えばボレロの冒頭だって、そうなんですよね。先日もパリ管で聞いたばかりでしたが)


なにはともあれ、聴きに行ってよかったです。視覚的な気付きとかもたくさんあって、とても楽しめました。また聴きに行きたいです。