ケニーギャレット&オーガストグリーン@Jazz à la Villette 2018

8月30日~9月9日まで、パリのラヴィレットで、ジャズアラヴィレットというフェスティバルが開かれていました。その会期中に行ったコンサートの話を。

9月6日はケニーギャレット氏を聴くために、シテドラミュージックへ行きました。開場前から長蛇の列。会場はスタンディングで、一部バルコニー席に座席はありましたが埋まっている状態。さすが、さすがです。


前半はモーゼスボイドエクソダスという、ドラマーのモーゼスボイド率いるによるセッションバンド。かろやかで、かっちりとしたドラム。ジャズが根本にあることはしっかり感じるのですが、もうすでにジャズではないような、ロックや、クラブミュージックのようなかっこよさがありました。心地よいけれど、突き動かされて踊りたくなるような。

こういうサウンドは以前からのは好きだったのですが、なるほどUKジャズ全体がこういう方向に走っていたのか、なんて思いました。
チューバのテオン・クロス氏にとても衝撃を受けました。ずっしりと思い音なのにキレがよくて、かっこいいのです。チューバでこんな演奏ができるなんて。



後半は、オーガストグリーン。こちらはヒップホップのグループ。DJが盛り上げて、MCで煽って、空気を作っていく感じ、初体験です。会場の音や空気感っが重要なのはクラシックだけじゃなかったということ、まさかこんな場所で感じさせられるとは…一体感って、こんなふうに作られるのですね。
ケニーギャレット氏が出てきたのは途中数曲、最後から1曲前の曲で1回、でした。登場の際の会場の盛り上がりはすごくて、やっぱりみんな彼の音が聴きたくてここに来ていたんだなと…。MCのコモン氏を引き立てるように吹いたり、自分から会場を煽ったり。たとえヒップホップだとしても関係なく、音の中で自由に遊んでしまう感じ、とてもかっこよかったです。


前半後半合わせて全2時間45分ほどの、超ボリューミーなコンサートでした。
思い切ってコンサートに来てみると、いままで触れることのなかったジャンルのアーティストに触れられるので、とてもよいです。以上!またね!

🎧Moses Boyd

🎧August Greene

🎧Kenny Garrett