選択肢があることに気付かないまま、選択している?

選択肢があることに気付かないまま、選択している (レッスン受講めも2025年7月24日)


過去のレッスンの内容を整理しており、書き残したい内容があったため残しておきます。先生から伝えられた内容ではありますが、自己理解のために、自分の言葉で書き直してみたいと思います。



◆選択肢があることに気付いていない。気付かないまま選択している。

毎日の生活の中で、仕事が嫌だと思うとき、やりたくないと思いながら仕事に向かうとき、そこには「やらされている」という感覚があると思う。それしかない、そうすることを強いられているという感覚。

仕事自体は自分の意志で選んでいるのに、なぜ「やりたい!」と思えないのだろう?

これらは、仕事に行くという目先のタスクに、「行きたくない」「やりたくない」とネガティブな反応をしている状態である。そして、このようなケースでは、自分が選択肢を持っているのに、気付いていないことが大きい。自分で不快になるほう、不快であるほうを知らず知らずのうちに、習慣的に選んでいる。

本来、自分の意志で働くことを選んだ(自らの意思でないにしても、他の選択肢ではなくそれを選んだ)のにには、そこに至るまでのさまざまな理由があるはずだ。やらない、とか、他の仕事にするとか、自分で選んで決めることもできるはず。

そして、たとえ「やらない」を選べなかったとしても、それにどう向き合うか(手段・プロセス)の部分は、現在、選ぶことができる。

◆「嫌だ!」「じゃあ辞める?」はエンドゲイニング

アレクサンダーテクニークでは、結果を直接的に求めようとすることを、エンドゲイニング(End-Ganing)という。「仕事をやりたくない」と思ったら即「じゃあ、仕事をやめよう」「サボろう」と思って、そのまま実行してしまうのはエンドゲイニングと呼べると思う。

もちろん最終的に仕事を辞める選択に至る場合もあるが、自分の目的、状態を見失うこと、自分の状況を理解しないまま突き進んでしまうこと、後先考えずに突っ走ってしまうこと…など、結果に囚われて、手段や本来の目的を見失った状態が「エンドゲイニング」とされる。

(アレクサンダーテクニークではこれは望ましくないもの、とされている)

◆やりたくない!という反応は、気付くチャンス
①インヒビション

反応そのものを否定するわけではなく、その反応があるからこそ、自分が選んでいないことに気付くきっかけとして生かすことができる。

「仕事やりたくない」という反応、習慣的な考え方に気が付いたら、そこでいったん立ち止まってみる。この習慣に気付いて止めることを、アレクサンダーテクニークではインヒビション(inhibition)とよぶ。

ただしインヒビションは無理やり考えを押さえつけるものではない。仕事をやりたくない!と思った反応に気付いた時点で「あ!やりたくないと思っちゃいけない!楽しくやらなきゃ!」と暗示をかけるようなのは、インヒビションではない。

習慣的な思考を、そのまま選択し続けてしまうことについて、いちど立ち止まって、落ち着いて考えることが、インヒビションである。


◆望みを考えよう
②ボリション

「仕事いやだな」という習慣的な思考、反応に気が付いたら、いったん立ち止まる。立ち止まったらそこで、「仕事でなにが得たいのか?」という望みの部分を考える。

どうしたいのか?と考えることを、アレクサンダーテクニークではボリション(Volition望み・意図)と呼ぶ。

ボリションは、仕事を辞めたい!などの直接的なものを指しているのではなく、

・今日この仕事にどう取り組みたいか?(たとえば、楽しく!とか)
・最終的に仕事で何を得たいか(お金を得たい!実務経験を得たい!など)

など、どうありたいのか?を考えることにある。

「結果」ではなく、手段、過程、あり方を考えてみよう。


◆手段を考えよう
③ミーンズウェアバイ

望みが具体的になったら、どうすればそれを得られるか?具体的な手段・方法を考えてみよう。

・楽しく仕事をするためには何が必要か?
→楽しい人間関係を作る→日常的によいコミュニケーションをとる
・お金を得るために何が必要か?
→評価を得る→評価を得るために何が必要か?→実績を得る→実績を得るためには…?→

など、より具体的なプロセスを考えていく。

このように、結果への執着をやめ、具体的な手段・方法に意識を向けることを、アレクサンダーテクニークではミーンズウェアバイ(means-whereby)と呼ぶ。


◆ここまでこればあとは、それを実行するだけ。


①インヒビション Inhibition
②ボリション Volition
③ミーンズウェアバイ Means Whereby
④それを実行する!

この4つのステップがアレクサンダーテクニークの基本になっている。

今回は仕事の内容で考えたが、どのような場面でもこれらのステップで解決していくことができる。また、これらの思考は精神的な部分のみならず、身体的な問題に対するアプローチとしても使える。今回は精神面のみで考えたが、両方が相互に作用しているというのがアレクサンダーテクニークの重要な観点のひとつでもあるので、実際のレッスンでは身体面・精神面の両方を分けずに、両側から考えていく。



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