エンド・ゲイニング原則と、ミーンズ・ウェアバイ原則の違いを見る実験
過去のレッスンの記録から、残しておきたいことがあったので改めて文章に書き直そうと思った。
同じ行動をしたとしても、エンド・ゲイニング原則によってそれをしたか、ミーンズウェアバイ原則によってそれをしたかで、大きな違いがある。
同じように「集中する」という手段をとったとしても、異なる結果に至る。それぞれどのように違いがあるのかを比較する。
これはレッスンの時に、実際にそれぞれの法則を使って行動を起こしたら、どうなるかを実験したとき、どんな行動をやってみたか、の記録でもあります。
◆椅子を静かに持ち上げて移動する
①エンド・ゲイニング原則の場合
静かに椅子を持ち上げて移動する場合、なるべく優しく椅子を持ち上げたいので、骨盤から脊椎の先端までつながっているように、確認して、プライマリコントロールのある状態で椅子を持ち上げ、移動させた。
②ミーンズ・ウェアバイ原則の場合
(隣で人が寝ているので、と仮定して)寝ている人を起こさないように、なるべく静かに持ち上げて、音を立てずに起き直したい。この意図を達成するために、何か必要なのかを考える。
持ち上げるときには、周りの元にぶつからないようにしたい。周囲を確認する。静、ゆっくり持ち上げられるように、体の使い方についても、骨盤から脊椎の先端がつながっていることを意識する。(自分に“バック”とオーダーをしてから行動に移る)
椅子を下ろす時も、大きな音を立てることを避けたいので、ゆっくりとおろす。
◆それぞれの違い
エンド・ゲイニング原則のときでも、アレクサンダーテクニークで使う考え方・ツールを用いていたが、椅子を持ち上げること、という結果ありきで進めることになってしまった。
ミーンズ・ウェアバイ原則のときは、状況を仮定することで、どのように椅子を持ち上げたいのか?(ボリション)を具体的にしたうえで、必要なこと(ミーンズ・ウェアバイ)を考えることができた。
このように、意図がなければ、手段・プロセスを考えても、ミーンズウェアバイにはならない。
同じようにして、べつの行動についても考えた。
◆大きな声を出す
①エンド・ゲイニング原則
大きな声を出すために、大きく息を吸い込む。力いっぱい叫ぶ。
②ミーンズ・ウェアバイ原則
(遠くの人に聞こえるように声を出したい、という状況と仮定して)聞こえる声を出すには?
言葉が聞き取れるようにする必要がある。自分に“バック”とオーダーをしてから、大きな声を出す。
◆それぞれの違い
ミーンズ・ウェアバイ原則のほうは、具体的な場面を仮定してから考えているので、必要になる動作が具体的になると思った。
(感想)
ボリションがあることで、取る手順が具体的になることがよくわかる実験だった。日常の動作でもまた、ボリションをはっきりとさせてから、手段を具体的にしていくようにしたい。