読書メモ / 為末大「諦める力」を読みました。


こんにちは。今日もまた、kindleの読み放題のなかから、読書。

為末大さんの「諦める力」を読みました。


ざっくり、自分にどんな長所があるのか考えて、勝てる場所で戦えばいい、ということ。
・夢中になってできる努力をするのがいいのであって苦しいのなら、それはただの苦行。それほど苦行を積んでも結果が出なかったしたら、もっとつらい。
・人間は体や育ち方によって、はじめから得意なことが違うし、年齢が上がるにつれて、自然とできることの選択肢も狭まってくる。できないことが増えるということは、できることが深まるということでは。
・他人の決めた価値観ではなく、自分の価値観で自分を測ってもいいんじゃないのか。


こうするよりこっちのほうがいいような気がする…みたいな、感情に振り回されることって多い。
頑張って続けているんだからあきらめない方がいい…、みたいなのは、結構ある。

上手な人が就職しようとしていると「あんなに頑張っていたのにもったいない!」みたいなことを言う人も、けっこういる。
でも結局は、自分の人生なんだから自分で決めるしかない。

自分がなにか得意だったり誇れることがあっても、世界トップレベルの人たちと比べて、自分なんかたいしたことないと決めてしまうのはどうなのか。そりゃ違うかもしれないけど、そこまで追いつくことだけが全てでもない。

諦めるという言葉がどうしてもマイナスイメージだから、諦めずにがんばるということが無条件に良しとされてしまう。
諦めるは、明らかにするということ。諦めずに頑張るのは違う。がむしゃらにやってればいいってことでもないよ。自分の得意なことをがんばろう。



・・・
なんだか、元も子もないことなのかもしれないけど、最近本を読んだりしている人たちは、殆どの人が根本的には同じことを言っているような気がしてなりません。

他人の価値観や感情論に振り回されずに、自分の感情を頼りにする。
でも、客観的に(具体的に)自分を見て、改善する。夢中になれるほど努力する。

単に、こういうものが流行っているという時代なのかもしれないけれど。そうだったら、だんだん生きやすい時代になりそうですね。