どうでもいい思い出

中学校へ進学して最初の給食がミートスパゲティで、トマトベースでひき肉の入ったソースと麺だったことはすごく覚えているのですが、なんでそんなことを覚えているかというと買ってもらったばかりの制服に飛ばさないように気を付けて食べたからです。制服は冬服は買ってもらったけれど、夏服は洗い替えがあるほうがいいからということで買ってもらった分とお下がりでもらった分とあって、お下がりの制服をくださった先輩とはちょっと年が離れていたので遠い記憶しかなかったのですが、彼女は確かに背が高かったけれどこんなに大きなサイズだったのかと驚くほどの大きさでした。私が小さかったのかな。学校指定のカバンさえ、小学生の頃は憧れていたのに中学にはいると意外にもみんな嫌いそうでした。この文章を書こうとしてやっと、その給食がトマトベースのミートスパゲティだったのか肉みそうどんだったのか記憶があいまいになっていることに気が付いて、人間の記憶なんてたいしたことないんだな、わたしは制服に汁が飛ばないことだけを考えて頑張って食べていたことしか覚えていないんだなと思いました。窓から数えて二列目で、後ろの方の席でした。担任の先生が体育会系なのにとてもやさしくて人の見た目と中身の差があってもいいんだという安心感が、ちょっとずつ動き始めた頃でした。あまり覚えていないけどわたしもたまに先生からみんなの前で怒られるようなことをして、怒られるようなことをするタイプじゃなさそうなわたしはそのたびに教室の空気を微妙な感じにしました。1年生だった頃のことは、部活や体育祭や文化祭やいろいろ楽しかったくらいで、あとの学校での出来事はあまり覚えてない。今日は改行を一度もせずに読みにくい文章を書こうと思ってこんな感じにしました。読んでくださりありがとうございました。