完璧が美しいのかといえばそうとも限らないでしょ。 「ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲」を読んだよ

日本で小説をたくさん買ってきたので、kindle unlimitedを解除しようと思っていました。なのに、解除するのを忘れて、既に今月の期限を過ぎていました。あーあ!

そういうわけなので、今月もまだまだ、読み放題の本を読んでいきます。好みの本に偏りがちなので、普段読まない本も読んでいきたいです。

昨日読んだ「ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲」という本。
言わずと知れた高須クリニックの高須克弥さん、漫画家の西原理恵子さんの共著です。


西原さんの「ダーリンは70歳」という漫画への、高須さんのアンサー本。しかし、そんなことも知らずに、全部西原さんの漫画なんだと勝手に思っていました。違いました。本文は全部高須さんで、合間合間に西原さんの漫画が挟まっています。


共感できない部分もありました。でも、すごく共感したのは、容姿の美しさについて書かれた部分です。
茶碗を見立てる時には 「いやあ 、このひびの入り方が何とも言えず 、いいですなあ 」って表現をみんなするくせにね 。女性に対しては 、モノみたいに完璧を求めたがるのは 、なぜなのか 。僕はそれが不思議でしょうがないんです 。(No.514)

美貌や若さを求めるけれど、その美しさは相対的なもの。流行や文化によって違い、画一的なものはない。日本では昔から、評価の仕方もバリエーションに富んでいたのだ。部分的にだけど。

女性の容姿に対しても、それ以外のいろいろなことも、いろんな価値観があっていいはずなんですよね。

音楽をみるといいです。
何か一つのアーティストを盲目的に愛している人は、それがすべてだと思っています。でも世界を見るとほかのアーティストのほうが好きな人もたくさんいる。それだけ。

クラシックひとつをとっても、古典派が好きな人も、ロマン派が好きな人も、印象派が好きな人も、現代音楽が好きな人も、何もかも好きな人もいるんです。バロックが好きな人も、グレゴリオ聖歌が好きな人もいる。そういうものですよね。

いまでこそいろいろなものが認められ始めていると思うのです。でもまだまだ、ふとしたときに、ひとつのいいものを求めがちです。たしかに圧倒的に美しいものは存在する。でも、いろいろな評価基準があっていいはずなんですよね。