(夏は帰っていたので、丸々一年ではないけれど)もうすぐフランスに来て1年経ちます。自分の、成長の少ないフランス語について、今思っていることを。
ことばの準備が足りない1年目は、しんどい
日本では大学でフランス語の授業を受けたり、外部で習いに行ったりはしていました。しかし、その甲斐も空しく、フランスへ来てもほぼ全く喋れない状態でした。語学学校のクラス分けでは、まったく勉強していない人たちと同じクラスになりました。現地に来て日常で使っていけば覚えられるよ、なんとかなるよ、と励ましてくださる方もいらっしゃります。でもやっぱり、現地に入ってすぐに喋れたほうがいいに決まっています。語学学校ではわからない同士助け合えることもあるけれど、音楽院ではそうはいかないのです…。取りこぼす情報も多く、周りに気を遣わせてしまいます。
良かったことは悪口を言われていても傷つかなくて済むくらいです。悪く言われてることは分かっても、内容が十分に理解できないし、わかっていてもわからないふりでごまかせるのです。
(悪口にはいろんな種類があるけれど、褒め言葉はいつだって似たようなものなので、聞き逃すことはないのです)
若干の成長しか見られない2年目の気づき、0から1は大きい
で、1年たってちょっとはよくなったか。語学学校は3か月で終わってしまい、勉強はサボりまくりで、成長なんて微々たるものです。でも、わからない言い回しや単語がたくさんあるなりに、わかる部分も増えてきたんですよね。その、少しでもわかると、わからない部分を穴埋めしていく作業になる。一語一句調べて読んでいく作業と、穴埋め作業では、なかなか大きな違いなのです。
ああこれが、わからなくても読み切れ!ということの意味なんだなと。いやみんなそんなこと、とうの昔に知っていたのかもしれないけれど、私は知らなかったです。知らなかった……
全くわからないところから、わかるところに傾き始めているんですね。周りの人と比べてダメな自分、努力足りてない自分を、ただひたすら全然ダメだ、と思っていました。でも、捨てたもんじゃないなあ。語学にかかわらず、先に進むと知らないことが増えて自己嫌悪になることもあるけれど、めげずに続けよう……。
それだけです。おわり