トイレの個室にブラシ常備、の国。

小学生の頃、「学校のトイレが汚いので気をつけて使おう」ということを先生がみんなに言っていました。

その頃は、男子トイレの小便器に大便が放置されていたり、そういう珍事件があったからこそ、先生が言っていたのです。
それは意図的で特殊な例ですが、どう頑張ったって汚れることもあるじゃないですか。気をつけたところで本当に汚さないかどうかなんて、予想できないですから。

水を流してもなお汚れたままの便器を放置して個室から出る勇気、なかなかのものです。それで「汚れたから掃除道具を取りに行こうとしている人を冷やかしてはいけない」みたいなことをまた先生が言ったり。

公共施設でもお店でも「このトイレは皆様の協力により清潔に保たれています」「綺麗にお使いいただきありがとうございます」みたいなの多いですよね。 でも、協力しても感謝してもトイレは汚れるんですよ。




さて、フランスに来て感動したのは、大抵トイレの個室にブラシが設置してあるということです。 学校でも。

わたしの学校のトイレなんですが、学校はだいたいどこでもこんな感じです。

自分が汚したことがバレるのは恥ずかしいし、こうやって手軽に掃除できるようにしておくと、気持ちが楽です。掃除の担当の人も楽ですよね。

汚れることが前提になっている場所なので、最終的にきれいにもどればいいのです。
こういう発想、日本でもぜひ取り入れてほしいです。

これはPhilharmonie de Parisのトイレ。おしゃれに設置することも可能なのです