紙の本と電子書籍、CDとデータ配信、それぞれいいところ。


電子書籍が現れた頃から、自分は紙の本しか買わないだろうと思っていたし、音楽を配信で買えるようになっても、自分はCDしか買わないだろうと思っていました。

でも、いまはわたしも、割とデジタルコンテンツに対して肯定的です。それはガラケーからスマホに変えたために身近になった、という理由ももちろんあります。

今のところこう使い分けている、というのを書いてみようと思います。

電子書籍を選ぶとき(Kindle)

  • 日本の外にいて日本の本が読みたいときは基本的に電子書籍。送料がかからないから。
  • 新書は電子書籍。気になった部分にマーカーを引くと、後からそこに飛ぶことができるので、便利。

紙の本を選ぶとき

  • 小説や詩集は紙がいい。改行にこだわっている文章は、できれば紙で読みたい。
  • 雑誌や写真集。写真に重きが置かれているものは、画面ではなく紙で見たいと思う。



本は、海外に出てしまってから一気にKindleが身近になりました。紙じゃなくていいじゃん、と。
パリにはジュンク堂書店があるのですが、送料も含めた値段で販売されているため、定価と同じとはいきません。わたしが欲しいのは中身の作品や情報であって、本という形ではないのです。そう思うと送料が高く感じます。

あと、kindleは「ノート」という機能が、とても便利…!
ノートをつかえば、マーカーを引いた場所を一覧で表示できるのです。
クラウドリーダーのノートでは、kindle unlimitedの読み放題で読んだ本も、同じように一覧で見ることができます。期限が過ぎた後でも。
https://read.amazon.co.jp/notebook


詩集はぜったいに紙がいいです。間隔や改行がきれいな詩集が好きです。もう1年以上詩集には触れていませんが…
わたしも小説もそれに近い理由で、どちらかといえば紙がいいです。かといって詩集ほどのこだわりはありません。

ノルウェイの森の上巻だけ父親からもらって読んで、下巻を読むためにパリジュンク堂で買いました。続きは電子書籍でもいいから早く読みたいと思って探したら出てこないし、その時初めて、村上春樹さんが紙の本しか出していないということを知りました。そのくらい続きが気にならないと、送料分の値段が上乗せされた本を買えない、貧乏性です。


ちなみに、パリジュンクの値段は、500円の本で10.10ユーロ。
http://www.junku.fr/jp/help_kakaku.php

自分でアマゾンをつかってフランスに取り寄せようと思うと、一件あたり800円の料金+一冊あたり300円の手数料がかかります。
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202003430


音楽

CDを買うとき

  • 好きな人。だいぶ気になったとき。
  • 欲しいとき。ほしい曲が入っているCDを見つけたとき。
  • 歌のある、ポピュラー音楽の場合、ちゃんと歌詞カードまで見て楽しみたいとき。詩集を紙で読みたいのと同じ。

データがいいとき

  • 急にその曲が、一曲だけほしいとき。何かの参考にするときとか。そういうときはiTunesかAmazon musicで買う。
  • あまり知らない人の曲を、ためしに聞いてみたいとき。CDを買おうか迷っているとき。そういうときはSpotifyを使う。

恥ずかしながらあまり頻繁には買わないのですが、CDは「好きだと思ったらちゃんと買おう」というのはずっとささやかなマイルールにしています。
YouTubeで本人がMVだったり、ライブや演奏会の映像を載せることが普通になっても、やはり物質として手元に置きたい気持ちがあります。(これを書いていて、CDってグッズだということを、実感として初めてわかりました。)

あとたまに手違いでデータを消してしまうことがあって、借りたCDなんかはそれで聴けなくなると、しんどいです。なので、好きな音楽はCDで持ちたいと思っています。CD自体を壊してしまうことは稀です。
 
Spotifyを使い始めてからは、CDで持っているアルバムも、あればいちいちSpotifyから再生しています。
仕組みがよくわかっていないのですが、ここから聴いて本人に収入が入るのならばここで聴けばいいのでは…?と思ってしまう……。
(でももうCDを持っていないけれど何度も聴いているアルバムは、そろそろCDを買おうかと)

でも、今CDを再生するのもパソコンで、しかもデータとして取り込んでしまうので、結局のところぜーーーんぶデータなんですよね。CDプレイヤーがほしいです。