最近読んだ小説やマンガの感想とか。「空中ブランコ」「FLIP-FLAP」ほか。

最近といっても、結構前だったりするけれど、何を読んだか忘れちゃいそうなので…。


小説

奥田英朗著「空中ブランコ ドクター伊良部」

 

患者さんたちが伊良部先生のはちゃめちゃに巻き込まれていくシリーズ。 短編集。
 
ものごとのとらえ方が、偏っていくと、病気になってしまうものだな、と思う。そして、なかなかじぶんの力では気が付けないもの、でもある。 しかし、こうもこころの病気を扱っているお話なのに、全体的にはあまり重くなくて、けっこう笑います。
 
内容とは全く関係ないのですが、この本は、友達からわたしへののプレゼントでした。ほんとうにありがとう。

辻村深月著「パッとしない子」




図工の先生が昔教えた児童と再会する話。こわい。
 
ことばひとつひとつに、気を付けなければいけないと思わせられる。

…と同時に、自分も、先生から言われた言葉を真に受けたり、すごく気にしたりしていた時期があることを思い出す。先生も人間だもの。とは思うけれど、小学生の頃の影響の受け方を考えると、たかが言葉されど言葉、なんですよね。

劇団ひとり著「陰日向に咲く」



いろいろな人の人生。きれいな片思い。

この本が出たばかりの頃、話題になっていたけれど、納得である。それぞれのお話のつなげ方がすてき。どの話もどこかでびっくりさせられる。

マンガ

とよ田みのる著「FLIP-FLAP」



ピンボールを愛する女の子につられて、そのディープな世界にどんどんのめりこんでいく話。

大会のために海外へ飛んだりと、なかなかスケールは壮大なのに、どことなくほんわかする。
ゲーセンでもすでに、インターネット通信や対戦がが主流になっている。それに比べて、アナログなゲームの世界って遠くなりがちだと思うのです。こうやって、同じ台でプレイした見えない誰かに思いを馳せるの、素敵じゃないですか。この感じ、大事にしたいなと。

あと、この画風がなんだかすきです。水性ペンみたいな色塗りも最高です…


浅野いにお著「ひかりのまち」



誰かが自殺したり、誰かを殺したり、自殺を助けたり、誰かを守るために死んだり、嘘をついたりする話。

浅野いにおさんの作品を好きだという人が多い…ような気がして、もしかしたら自分も好きなんじゃないかと思い、手に取りました。たしかにいい。でも、ちょっと重い。もしも、これが小説だったら、何度も読もうと思えたかもしれない。

三田紀房著「インベスターZ」②③



投資をする高校生のお話。はじめての投資。心得。

以前1巻を読んだので、その続き!
3巻でバフェットさんの話が出てきます。投資の世界にもやっぱりこういう、でかい人がいるのか…ということも知らないので、たのしいです。 心得みたいなものが沢山出てくるけど、日常に心得ることはたくさんあるのだなと、思います。

これは、もうちょっと学ぶ気で読まないと、せっかくいいことが書いてあってもぜんぶ頭から抜けて行っていきそうです。すでにちょっと抜けています。これから4巻、5巻も読みます。たのしみ。