マメに手入れすれば咲き続ける

ずっと、部屋にお花を飾れたらいいな、と思っていた。買おう買おうと思っていたのだけど、花屋の前に来ても思い出せなかったり、なんだか気恥ずかしくて買えずにいたのだ。
やっと、先週の月曜日にバラの花を買った。スーパーの生花コーナーに置いてあって、目が合ってしまった。

そのバラの切り花には、6日間は花が枯れない薬品も一緒についてきた。でも、毎日水を変えたいと思っていたので、使わなかった。毎日水を取り替えて、昨日でちょうど10日。今日は11日目だけど、まだ枯れてはいない。

花の枯れない水は、水を取り替えてはいけないのだ。もし6日間枯れずに保てたお花がその後どうなるかはわからない。薬品を使わずに、花を枯らさずに保てたことは小さな自信になった。自分のご飯を食べることすら忘れる私でも、毎日花瓶の水を替えるということが、できるのだ。

水を変えていたら長持ちするなんて、当たり前のことだ。でも、そんなことから、わたしの日々の小さな行動の積み重ねが、自分を保っているのだということに気が付く。

6日持てばいいかな、と思っていたので、もう枯れるかどうかハラハラすることもない。
外側の花びらに皺が現れて、花びらのふちから徐々にみずみずしさが失われていく。これからバラの花は徐々に枯れていく。でも、焦ることなく、淡々と変化を楽しめるような気がする。生き物だもの、変化を楽しむところまでが、花の命だと思っている。

時間がゆっくり流れてくれるような気持ちになる。どうか、少しでも長持ちしてくれますように。