人生は「瞬間集中」の積み重ね /茂木健一郎著「膨大な仕事を一瞬でさばく 瞬間集中脳」を読みました。

茂木健一郎さんの「瞬間集中脳」、今月頭にKindle Unlimitedで読みました。
かなり噛み砕いてある内容で読みやすかったです。

本はもう返してしまったけど、自分のために、まとめておこうと思う。

脳と集中力

集中力は必ずしも長時間続かなければいけないものではなく、少しの時間でよいのだと。というのも、脳はもともと少しの時間しか集中できない、という特性があるから。

飽きっぽいことも、脳が新しいことを好むという特性であって、まったく悪いことではないとのこと。長時間集中できないことは普通のこと。次から次に新しいことに集中して取り組むことのほうが、脳は楽しめる。

それが、瞬間集中、だそうです。その瞬間、短時間で集中して取り組む、ということです。どうやらそれが本来の集中力の在りかたのよう。

集中の質を高めるもの

  • 自分への高い要求水準と、自分のスキルに合った課題
    瞬間集中が得意で、いつでもフローに入れる人には、ある共通点があります。 それは「要求水準が高い」ということです。  同じ100mを走るとしても、「校内で優勝できればいい」という人と「インターハイに出場したい」という人では、脳にかかる負荷は当然違ってきます。(中略)そしてもちろん、脳にかかる負荷が大きいほど、その人は高い成果を出せるし、大きく成長できます。ここで大事なのは、要求水準を決めるのは自分だということです。(No.955)
    そして、その掲げた目標に対して、課題を見つける。
    その課題は自分のスキルに合わないレベルの高すぎるものであると、人は退屈してしまう。なので、課題と自分のスキルが一致していることが重要。
    しかし、スキルに対して課題のレベルを下げ過ぎることもよくない。「簡単だから明日までにやればいいや」ではなく、どんどん前倒しでやるつもりで取り組む。
  • たくさんの「やりたいこと」をみつける
    やりたいことがたくさんあるからこそ、その一瞬でひとつのことに没頭できる。
  •  
  • 楽しんで、リラックス
    アニメーション監督の宮崎駿さんを茂木さんがテレビ取材した際のエピソードを。
    膨大な枚数の絵コンテを描くのは気の遠くなる作業ですが、宮崎さんはその1枚1枚に没頭していました。 なぜなら、描くことが楽しくて仕方ないからです。 このときの宮崎さんは、まさに「集中+リラックス」を実現していました。(No.323)
  • 喜び
    達成感という喜びがドーパミンを生み出す。それは小さなものでよい。自分で小さな達成目標を決めて、その達成を積み重ねていく。

集中を阻害するものと、対策

  •  劣等感
    ネガティブな感情は集中を阻害する要因なので、コントロールする。
    (前略)瞬間集中を阻害する大きな要因は「劣等感」です。 「どうせ自分にはできない」「やってもムダだ」と思い込んでいると、脳内でドーパミンは分泌されず、瞬間集中もできません。 ほかにも、焦りや嫉妬、挫折感といったネガティブな感情は、瞬間集中の邪魔になります。でも、大丈夫。これも前頭葉を鍛えれば解決できます。 前頭葉には感情を抑制する働きがあるので、〈すぐやるトレーニング〉で瞬間集中を繰り返せば、ネガティブな感情もうまくコントロールできるようになります。(No.345)
    前頭葉の回路は意外と単純なので、筋トレと同じように鍛えることができます。 何をすればいいかというと、「思い立ったらすぐ行動」です。(No.329)
  •  命令されてやること
    命令されたときの「やらされ感」が、脳にとって良くない。なので、自分で自分に命令をし直すように、やると決めるのがいい。命令されたことはたとえ失敗しても、命令した人のせいにして終わってしまう。

つまり、

物事を自分で決めて、楽しんでやることが、集中を高めて、高いクオリティのものを生んだりとか、結果につながるのだと。


(感想)

茂木健一郎さんの著作、以前読むのを挫折してしまった本がありました。これはそれと比べて、とても読みやすかったです。かなりラクに読めるように、すごく噛み砕いてあるのがわかります。サクサク読めました。
サクサク読んでわかった気になってしまうけれど、説明しようと思うととても難しいです。結局あまり理解していなかったのかもしれない。
感情のコントロールがもうすこしわかるようになりたいです、思い立ったらすぐ行動を身に着けて、鍛えていくしかないのですかね。がんばります。